健康ってすばらしい

子宮体がんサバイバーの随筆

「二人に一人」の確率

「日本人の二人に一人」という言葉を聞いて、

みなさん何を思い浮かべるだろうか。

 

この言葉で「がん!」とすぐわかった方は

もしかしたら身近にその「二人に一人」の方がいるのかもしれないし、

もしかしたらご自身がその「二人に一人」かもしれない。

 

「二人に一人」 すなわち 確率50%

 

我が家の確率でいうと50%どころではない。

我が家は「四人に三人」 すなわち 確率75%

 

私が診断されるまでは、

「四人に二人」 まさしく 統計通りの確率50%

 

私は異様に健康な母に体質が似ていたので、

(「異様に」は「健康」にかかる。「異様に」「似ている」ではない。

 異様なほど健康なのである。)

すっかり安心していたら、ある日突然診断されたのである。

恐るべし父の遺伝子。

 

みなさん、大腸がんは遺伝しやすいと聞いたことがあるだろうか。

父が大腸がんだったので、私は知っていたし、とにかく便秘には気をつけていた。

 

しかし私の大腸は、気をつけるまでもなく、

大学でどんなに自堕落な生活を送っていても、

その後の社会人生活でほぼほぼ外食生活を送っていても、

全く便秘にはならなかった。

むしろ食べてる以上に出ていませんか?と思うほどの快便であった。

(お食事中の方がいたらすみませんm(_ _)m)

 

しかも異様に健康な母に体質が似ていたので

完全に安心しきっていたのである。

 

ところが私は知らなかった!

大腸がんの親がいる女の子は、

子宮と卵巣にも気をつけなければいけないことを!!!

 

もっと早く知りたかったぁぁぁぁ

なる前に知りたかったぁぁぁぁ

その事実を術後の診察で知らされた時、

生理関係で色々症状があったことに納得がいったのであった。

いやいやいやいや!

もっと早く知りたかったけどね!!!

 

私の病名は「子宮体がん」。

きっかけは子宮頸がん検診だったが、子宮体がんだった。

主治医の話では、

通常子宮体がんはもっと高齢の方がなる病気なので、

私が告知された時の年齢でいうと、遺伝が原因だろうとのことだった。

 

子宮頸がん検診は、町の検診を受ける気になった時は受けていた。

受ける気にならない時は申し込まなかった。

 

当時私は生理痛に悩まされていた。

年々生理痛がひどくなり、経血の量もものすごく増えていった。

生理期間中は、一日3回までの痛み止めを、一日4回飲まないと耐えられなかった。

6時間きっちりで痛み止めをが切れ、痛すぎて気持ち悪くなってしまうからだ。

あまりに毎月辛いので、ピルを飲むことにした。

結婚していたが、

特にどうしても子供がほしいというわけではなかったので(旦那も)

ピルを飲むことに決めた。

 

なんという快適さ!

痛みからの解放!

経血からの解放!

 

そして運命の日が訪れる。