健康ってすばらしい

子宮体がんサバイバーの随筆

不健康な健康おたく遍歴

紆余曲折を経た健康おたく遍歴をご紹介しよう。

◎大学時代

  気に入ったものは一日3食3日間食べ続ける。

  週に3〜4回は居酒屋へ。

  野菜を買って自炊を試みるも、結局冷蔵庫で干からびる哀れな野菜。

  

  気づくと入学時より5kg増。

  やばいと思って夜にランニングを始めるも、終わった後にお腹が減り間食。

  

  通販の一食置き換えダイエットに手を出すも、激烈リバウンド。

  さらに5kg増。

  もはやなすすべなく、大学生活を終える。

 

◎社会人スタート

  夜型の仕事で帰宅が9時を過ぎる。

  朝・昼はコンビニ、夜は外食と、大学時代とほぼ変わらない食生活。

  週末は先輩たちのおごりで飲みまくり、朝までカラオケ。

 

  仕事のストレスで連日の下痢。

  ダイエットすることもなく自然と痩せ(やつれ?)、10kg減。

  大学入学時の体重に戻る。

 

  異動となり若干朝型となるも、食生活は頑なに自炊ゼロ。

  時間さえあればゲームに没頭。

 

  ストレスで過食気味になり、夕食でご飯3合と買いだめしたおかずを食い尽くす。

 

◎転職と転機

  マクロビオティックに目覚め、素材の味を求めるようになる。

  ちょっとお高めの醤油や塩、みりんなどにはまる。

  無農薬野菜などに興味を持ち、宅配で頼むようになる。

 

  「素材の味を楽しむ」を口実に、手のこんだ料理はさらにしなくなる。

 

  農業体験イベントに参加し、本当に美味しい野菜に出会う。

 

◎仙人生活

  野菜に目覚め、仙人生活を送る。

  玄米主食のベジタリアンになる。

 

  人生で一番健康的な食生活を送っていたが、体調は特に変わらず。

 

◎結婚と中庸

  仙人生活を送っていたが、奇跡的に結婚。

  

  白米・肉・脂大好きの旦那と、玄米主食のベジタリアンの私。

  よく結婚できたものだ。

 

  何事も中庸が大事。妥協も必要。

  結局白米主食の普通の俗世の生活に戻る。

 

◎病気発覚

  どんどん俗世に染まり、理想と現実の板挟み。

  そしてついに病気発覚。

 

  大腸がんが遺伝しやすいのは知っていたが、

  便秘さえしなければ大丈夫と思い込んでいた私。まさかの子宮体がん。

  

  一体何が悪かったのか。

  大学の頃から食生活を健康的にしていれば、遺伝に勝っていたのか。

  なぜ肉と脂の誘惑に負けてしまったのか。

  一体これからどうすればいいのか。

 

  後悔しても後の祭り。

 

  術後、食生活ノイローゼになる。

  健康にいいとされるいろんな食生活についての本を読み漁り迷走。

  

  あれをしなきゃ、これはしちゃダメ、あれを今日やってない、などなど

  自分を見失う。

 

◎そして現在

  無理せず出来ることだけをする。

  

  家での食生活は質素に、外食は思いっきり楽しむ。

 

  旦那と笑って過ごす。

  免疫力に頑張ってもらうには、楽しく過ごすのが一番。 

  「笑う門には福来る」です!