健康ってすばらしい

子宮体がんサバイバーの随筆

ありがたき高額医療費控除

さて、約一ヶ月に渡る入院手術を乗り越え、

目前に迫る1回目の抗がん剤治療に怯える私の手元に

ついにあれは届けられた。

 

請求書!

 

ああ、見たくない。

だが見てみたい気もする。

 

人生初の入院と手術。

静脈が裂け、出血が止まらず、そこそこ輸血をされたらしい手術。

原因不明の高熱により、伸びに伸びた入院。

 

果たしてその総額は!!!

 

請求金額:150,000円

 

はぁ〜なるほど。

やっぱり一ヶ月近くも入院するとこれくらいはするのね。

 

そこから私の目線に沿って実況していこう。

 

請求金額15万ね。

高額医療費控除受けると10万くらいになるはずなんだけど、

いくら控除されたのかな。

(目線移動。高額医療費控除額へ。)

 

高額医療費控除額:410,000円

 

41万?!

そんなに控除されたんだ!

ん?ということは控除前の合計って一体いくらだったんだ?

(目線移動。合計額へ。)

 

合計:560,000円

 

56万?!

高っ!!すごっ!!

高額医療費控除なかったらやばかった。

 

医療費三割負担で56万ということは、

元々のかかった医療費の総額って

一体いくらだったんだ!

(目線移動。小計へ。)

 

小計:1,600,000円

 

160万?!?!

160万?!?!

(二度見。)

 

160万のうち、

手術と輸血の金額は

95万。

おそらく、

熱が出た時の点滴やら検査代やらが入っているであろう

包括算定という項目は、

60万。

 

この2つの項目が金額が大きかった。

 

まとめると、

 

保険適用金額:1,600,000円のうち、個人負担額 :500,000円

個人負担額に足される、保険適用外額 :60,000円

合計560,000円

 

そこから差し引かれる、高額医療費控除:410,000円

よって最終的に払う請求額:150,000円でした!

(ざっくりとした金額です)

 

ありがとう、三割負担。

ありがとう、高額医療費控除。

 

この2つがなければ、

本当に我が家の家計は壊滅状態でした。

 

昨今、

国の歳出の中で

医療費が高い割合を占めるのが問題になっているのは

重々承知しております。

 

健康な人にとっては、

税金を支払うばかりで

還元を実感できないかもしれませんが、

いざという時に公的な保証を受けられるのは

本当にありがたいことです。

 

手術の前年に家を建てたばかりで、

また、手術のために無職になってしまった私には

正直なところ

請求額の15万でも

「高いな…。」

と最初は感じてしまいましたが、

元のかかった金額を見ると

そんなことは言ってられないと思いました。

 

一般庶民の私にとっては、

防衛費のために

医療費を削るのはやめてほしいなと思います。