健康ってすばらしい

子宮体がんサバイバーの随筆

不健康だった健康おたくの後悔

あれは今から20年以上も前、

大学に入学し、念願の一人暮らしを始めた。

アパートの右隣には小さいローカルなスーパー、

歩いて3分ほどにはコンビニ。

なんの束縛もなく、好きなものが好きなだけ食べられる、

なんという素晴らしき自堕落な世界!

 

ある時は一日三食ス◯王たらこ味を三日間食べ続け、

またある時には一日三食カント◯ーマアムを三日間食べ続けた。

 

いや、一日三食は間違いだ。

ある時は夜中まで某有名RPGをやり続け、

ふと小腹が空いたことに気づき

コンビニで2個入りおにぎりパックを購入し食す。

 

またある時には夜中に再放送されていた、

まだ劇場版ではない某有名アニメを見続け、

ふと小腹が空いたことに気づき

コンビニでスナック菓子を購入し余裕で食べ尽くす。

 

まさしく天国であった。

油バンザイ 肉バンザイ 野菜ナンテナンノソノ 

 

あれから10年。

お医者さんは無感情で私に言う。

「ガンですね。」