健康ってすばらしい

子宮体がんサバイバーの随筆

主治医の異動

私の主治医、

何でも淡々と告知をするので

このブログでは淡々先生と呼ばせてもらっているが、

淡々先生は一度病院が変わった。

 

手術から2年ほどたった、

2月のある日。

 

その頃は抗がん剤治療も終わり、

2ヶ月ごとの通院だった。

 

いつも通り診察室に入ると、

「実はお話があるんですが…」

と、淡々先生らしからぬ

ちょっと言いづらそうな感じで言い始めた。

 

がんの告知ですら、

「がんですね。」

というスーパー淡々告知だった

淡々先生が、

ちょっと言いづらそうにしているのを見て

何事かと思った。

 

すると、

「4月から別の病院に行くことになりまして、

 次の診察の時にはもうここにはいないんですよ。」

という言葉。

 

予想だにしていなかったセリフを聞き、

完全に頭が真っ白の私に向かって

続けて淡々先生。

 

「他の患者さんで、

 私と一緒に転院する方もいるんですけど、

 どうされますか。」

 

もちろん即答で

「はい。お願いします。」

と答えた。

 

こういうことがあったので、

私は

がんのような

長い期間通院の必要がある病気の主治医は

みんな淡々先生のように

きちんと異動の際は事前に言ってくれるもんだと

思っていた。

 

だが、必ずしもそうではないらしい。

 

私の母のお友達が

最近がんの手術をし、

抗がん剤治療を受けていた。

 

そしたらなんと、

抗がん剤治療中に

主治医がいきなりいなくなってしまったのだ!

 

事前に何も言うことなく、

いきなり次の診察で病院に行ったら

もういなかったのだ。

 

そんなことがあるのだろうか!

 

一体どっちが普通なのだろうか。

淡々先生が親切すぎるのだろうか。

 

私だったらショックだ。

 

私は淡々先生を信頼している。

手術から、術後から、

抗がん剤治療から、

ずっと淡々先生に診てもらっていたし

いろんなことを相談してきた。

 

それが、何も言わずに異動していたら…

やはり何度考えてもショックだ。

 

また、主治医の異動ではないが、

私の母が通っていた総合病院がなくなることになった。

 

同じ市内に

より大きな基幹病院が建つことになり、

そこに吸収?されることになった。

 

母は、

私のように定期的な通院が必要な訳では無い。

 

ただ、何か体の不調があると

いつもその総合病院に行っていたので、

いわばそこがかかりつけ医なのだ。

 

だが、その病院がなくなるので、

かかりつけ医を見つけろと言われたのだ。

 

母は、その新しくできる基幹病院に

紹介状を書いてほしいと言ったが、

もう人数が多いので無理だと言われたそうだ。

 

個人病院のかかりつけ医を見つけろとのことだ。

 

やはり基幹病院には、

重病の人が優先されるのだろう。

 

だが、信頼できるお医者さんや病院を探すのは

骨が折れるので、

できれば長いこと診てもらいたいものだ。