健康ってすばらしい

子宮体がんサバイバーの随筆

城門突破なるか

問題です。

遡ること手術当日の朝、

私はあるところに

ガーゼで栓をされました。

それはどこでしょうか?

 

チッチッチッチーン

(注意:お食事中の方は読まないほうがいいかもしれません)

 

正解は、

おしりの○でした〜!

 

おそらく、

全身麻酔をするので、

手術中に出てはならぬものが出てしまわないように

栓をしたのではないかと思われる。

 

そして無事手術が終わり、

病室に帰ってきて、

はっきりといつだったか定かではないが

「あ、そういえば。」

と栓をはずされた。

 

いやいやいやいや!

看護師さん、「あ、そういえば。」ではない!

 

それを外しておいてもらわないと、

せっかくお便たちが門にたどり着いたとしても

外に送り出すことができないではないか。

 

だがしかし!

お便たちの前に

まずは先遣隊のおならを送り出さないことには

食事にありつけない。

まずはおならだ。

 

次の日には

先遣隊が無事に門を突破。

食事にありつけた。

といってもやわらか〜い食事だが。

 

いよいよ次は本陣のお便たちである。

 

食事にありつけてから

次の日、

本陣が門に到達。

私は送り出すためにトイレへスタンバイ。

 

だがここで気づく。

 

うなれない!!!

 

いつもなら

ちょっと腹筋に力を入れれば

イチコロなのだが、

今は術後である。

 

「う〜〜〜ん。」

といこうものなら

ぶちぶちぶちーー!

といきそうで怖くて力を入れられない。

 

看護師さんからも

「下っ腹に力を入れすぎないで下さいね。」

と釘をさされている。

ちょっとくらいなら大丈夫なのだろうが、

加減がわからない。

 

そこで、2つの施策を試してみることにした。

 

1つ. 「う〜〜〜ん。」ではなく「う。う。う。」

2つ.看護師さんおすすめゴールデンポーズ

 

である。

 

まず1つ目の、「う〜〜〜ん。」ではなく「う。う。う。」。

これは、

長めに「う〜〜〜ん。」といくと

ぶちぶちぶちーーっといきそうなので

(あくまで想像です。)

短く、かつあまり力を入れすぎず、「う。う。う。」でやってみる。

 

効果はまずまず。

 

そして2つ目の、看護師さんおすすめゴールデンポーズ。

これは、看護師さんになかなか門を突破しないことを相談した時に、

一番突破しやすいと言われているポーズを教えてもらった。

 

それは、

両膝を肩幅に開き、

ひじを曲げて膝の上に置き、

両手を合わせ額のところに持っていく。

そしてリラ〜ックス。

 

これがゴールデン突破ポーズである。

 

確かに腸が適度に圧迫されて

お便たちが門へと誘導されていく。

 

はたして結果はいかに!

 

結果は

...

ダメでした〜!

無念!

 

いい感じで門のところには行くのだが

最後のひと押しがやはり足りない。

本陣の勢い不足...

 

結局主治医の淡々先生に頼んで

腸の動きを活発にするお薬と

お便たちを柔らかくするお薬をもらったのであった。

 

無念...

人生初のお薬頼み。

 

失ってから気づく、腹筋のありがたみでした。